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結局屋根ってどの形が良いの?

更新日.2024.11.28 コラム

家を建てる際に悩みがちな屋根の形


今回のコラムは、家の屋根の形についてです。

屋根の形は案外沢山あり、その中でもメリットやデメリットがそれぞれあります。

どれを選ぶかは、何に重きを置くかで変わってくると思いますので、

参考にしていただければ幸いです。

 

目次


1.屋根の役割

2.屋根の種類

3.屋根ごとのメリット・デメリット

4.まとめ

 

1.屋根の役割


そもそもの屋根の役割とは何なのか?

屋根の一番の役割は雨から家を守ることですが、屋根の効果はそれだけにとどまりません。

①自然災害などから家を守る

雨だけでなく、台風などの自然災害の衝撃から家を守ることもできます。

最近の屋根材は重さがしっかりあり風に強いものや、重さがなくとも耐久性に優れているものなど多種多様な屋根材があります。

②家の温度調整

太陽の熱をしっかりと遮ってくれることで、家の温度調節にもつながります。

実は屋根も断熱性能にかかわりがあるのです。

③遮音効果

雨が降っているときに良く感じると思いますが、屋根には遮音効果があり、

大きな音が家の内部に伝わるのを防いでくれます。

なので大雨が降っても、屋根上で猫が暴れててもあまり家に音が響きません。

④火事を防ぐ

火事になった際に火は上に行ってしまいますが、最近の屋根は燃えにくい・燃えない材料でできているため、飛び火を防ぎます。

 


2.屋根の種類

そんな屋根ですが、種類は案外豊富なんです!

(※スーモカウンター様HP引用)

この中でもよく採用されているものをご紹介していきます!

①切妻(きりつま)

弊社でもよく見る屋根の形になります。

シンプルだからこそ、和風スタイルのお家・洋風スタイルのお家どちらとも合わせやすい形の屋根です。

また雨や雪を効率的に落としやすい形状をしているため、雨漏りなどが発生しにくいことも特徴といえるでしょう。

②寄棟(よせむね)

屋根の頂上部から4方向に勾配があり、雨風や日差しから外壁を守りやすい形の屋根です。

また雨量や雪の量を分散させることができます。

③片流れ

片流れ屋根の特徴はシンプルでスタイリッシュな外観になることです。

確かに切妻などと比較してみるとすっきりした印象を受けます。

外から見ると、外壁と屋根はよく見える部分なので、形や色で印象がガラッと変わりますね。


3.屋根ごとのメリット・デメリット

 

切妻屋根のメリット・デメリット

切妻屋根は最もメリットが多い屋根といわれております。

メリット①お財布に優しい

切妻屋根は初期費用・メンテナンス費用ともに経済的です。

災害時に損壊したり、経年劣化で新しいものと交換したい、となった際の費用が他の屋根と比べると安く済みます。

またその際の工事期間も短く済みます。その理由は屋根の形と面積がシンプルで、使用材料の量を抑えることができるからです。

メリット②どんなスタイルの家でも合う

洋風・和風どちらのスタイルにも合う形です。

家を選ばない形は屋根として最大のメリットとも言えますよね。

最近はスタイリッシュな外観が好まれる傾向にあるため、採用されずらくなったように思います。

三角屋根の家というのは、家といえばこのフォルムだ!と感じさせてくれますよね。

メリット③太陽光パネルがつけやすい

メリット④屋根材を選ばない

改修する際には全ての屋根材が利用できます。

形によっては利用できない屋根材も出てくるということですね。せっかく良い屋根材を見つけても付けられなくては意味がありません。

これは大きなメリットといえるでしょう。

 

ここから先は切妻屋根のデメリットを紹介していきます。

デメリット①妻側が劣化しやすい

妻側は雨や風の影響を受けやすく、どうしても劣化しやすいです。

デメリット②デザイン性

多く採用される形の為、個性がなく、シンプルでつまらないと思う方もいるみたいです。

 

寄棟のメリット・デメリット

お次は寄棟屋根のメリットについて

メリット①どんなスタイルの家でも合う

洋風・和風どちらのスタイルにも合います。こちらは切妻同様のメリットですね。

メリット②耐久性がある

4方向に屋根があるので劣化しにくく、雨や風などの影響も分散されます。

メリット③建築基準法に引っ掛かりにくい

高さ制限のある土地や、方向に制限がある場合でも寄棟だと引っ掛かりにくいです。

 

ここから先は寄棟屋根のデメリットを紹介していきます。

 

デメリット①切妻などと比べてコストがかかる

寄棟は切妻と比較すると、複雑な形状をしているため、施工する際にコストがかかってしまいます。

メンテナンスやリフォームの際も同様です。

デメリット②雨漏りのリスクがある

寄棟は接合部分が多く、何らかの原因で隙間などが発生してしまうとそこから雨漏りしやすくなってしまいます。

デメリット③太陽光の設置がしずらい

台形部分はさほど問題ありませんが、三角の部分は太陽光パネルが設置できる面積が十分に取れない場合があります。

 

片流れのメリット・デメリット

平屋でも最近よく見る片流れ屋根。

外観をカッコよく見せてくれる形ですが、メリットとデメリットはどんなものなんでしょうか?

メリット①外観がお洒落に

シンプルだけどモダンな雰囲気も演出してくれる片流れ屋根は若い層に人気が高いです。

私も最近コンパクトな平屋で、片流れ屋根のお家を見ました。また総二階建ての家などでも採用されているようです。

メリット②太陽光を設置しやすい

片流れ屋根は太陽光パネルと相性が良いです。

パネルを南向きに設置すると発電効率が良くなります。また屋根の面積が広いので、

沢山の太陽光パネルをつけるといったことも可能です。

メリット③初期費用が安く済む

シンプルな形だからこそ、設置する際の初期費用が安く済みます。(※切妻屋根よりも安く済む場合もあるみたいです。)

 

次はデメリットを見ていきましょう。

デメリット①雨漏りする可能性が高い

軒天部分を水が伝って建物内に落ちることで、雨漏りが発生してしまいます。

デメリット②劣化しやすい

片流れ屋根は軒が全くない形もあるようなのですが、

軒がないと、外壁に直接雨や紫外線が当たり劣化が進んでしまいます。

軒なし屋根にする場合は、外壁の色などに注意が必要ですね。


まとめ

いかがでしたか?私自身も屋根についてあまり深く考えることは無かったのですが、

種類が豊富なことや、各々にメリット・デメリットがあることを知り、一層興味が深まりました。

そしてデメリットに関しては対策ができる場合もありますので、このデメリットがあるから諦める。ではなく、

ハウスメーカーに一度相談してみるのも1つの手だと思います。

屋根はお家の中でも特にデリケートかつ大事な部分なので、何か屋根で気になることがある際にはメンテナンスをしてみるのも良いのではないでしょうか?